田舎暮らしへの行動を起こす前に絶対に決めておくべき3つのこと
田舎暮らしをするためには、田舎に移住をする必要がありますが、移住のための行動を起こす前に決めなければいけないことはたくさんあると思います。
その中でも、これを決めなければ絶対に移住なんてできないということが3つあると考えています。
それは…
- 移住する地域
- 移住先での仕事
- 移住先での住居
です。
移住をする人の中には『この地域が気に入ったから』という理由だけで移住を決めてしまう人もいるようです。
その時の勢いだけで移住してしまうことから僕は“勢い移住”と呼んでいますが、それらの方々の中には、気に入った地域に移住さえしてしまえば、家や仕事はどうにかなるだろうという根拠のない自信を持って移住してしまう方もいます。
その結果、こんなはずじゃなかったと移住に失敗して元の地域に帰ってきたり、違う場所に再移住を余儀なくされるということも多々あります。
そのような移住失敗の体験談を多く読んでいく内に移住に失敗しないための最も重要な項目は何かが見えてきました。
それが地域、住居、仕事の3つでした。
この3つだけはなにはなくとも移住前に絶対に決めておかなければいけないことだと考えていますので、ここでは田舎暮らしための移住計画を、行動に移す前に決定しておかなければいけない地域、住居、仕事の3つの項目について深掘りして考えてみます。
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移住する地域探し
田舎暮らしを始めるために最初に決めるのが移住する地域でしょう。
この地域選びは移住の目的とリンクしていますので、すでに移住したい地域は決まっているという場合も多いと思いますが、漠然と田舎暮らしがしたいという場合には、どんな田舎に住みたいのか自分自身の考えをまとめる必要があります。
ご自身の頭の中で『こんな感じの田舎でこんな暮らしをしたい』というイメージを具体的に描いていくことが大切だと考えています。
そこで地域選びの基準となる項目を挙げてみました。
自然 | 海の近く、山の近く、川がある、湖がある、森の中、田園風景、離島など |
---|---|
気候 | 暖かい、寒い、雨が少ない、雪が積もる、湿気が少ない、台風が少ないなど |
地方 | 北海道、東北、関東、甲信越、中部、近畿、中国、四国、九州、沖縄 |
まずはどんな自然の中で暮らしたいかを考え、次に気候について考えていけば、どの地方が最適かの候補が挙がります。
いくつか候補が挙がったら、その地方についてリサーチすることになりますが、移住したい地域を決める時に最も重要なのが移住先のリサーチだと考えています。
リサーチでは、その地方のすべてを調べることになりますが、ここで注目すべきはデメリットや否定的な意見です。
移住者を募集しているような地域では、移住者を獲得するためにいいことしか言っていませんので、可能な限りデメリットや否定的な意見を調べることでその地域の本当の姿が見えてくることもあります。
おぼろげながらでも本当の姿が見えてくれば、移住先候補から外すこともできますし、仮に移住するにしてもデメリットへの対処法も考えられます。
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移住する地域に絶対に必要な施設と生活インフラ
移住先候補が挙がり、デメリットや否定的な意見を見てもなお、その地方に移住したい思ったら、次に調べるのは周辺施設ですが、僕が最低限必要だと思う施設は次の4種類です。
- 病院
- 食料品店
- 日用雑貨店
- 自動車整備工場
特に体のあちらこちらにガタが出始める50代以降の中高年にとって病院は必須だと考えています。
総合病院はあるか?個人開業の医院はあるか?病院や医院までの距離と時間はどれくらいか?重症の時の対策など、いざ体調が悪くなった時のことを考えて必ずリサーチします。
食料品店や日用雑貨店の必要性は言うまでもありませんので割愛しますが、これらに代わる店としてコンビニでもいいですね。
そして見落としがちなのが、自動車整備工場など車関連の業者です。
田舎では車が必需品ですので、車検や故障の時に対応してくれる自動車整備工場などはなるべく近くにあった方がいいと考えています。
いくら何もないところでのんびりと田舎暮らしがしたいと思っても、毎日の生活となるとそれなりに必要な物が出てきますので、それらの店までの距離もまた重要なリサーチ項目だと思います。
次に生活インフラですが、僕が最低限必要だと思う生活インフラは次の4種類です。
- 水道
- 電気
- ガス
- インターネット環境
水道、電気、ガスの必要性については言うまでもありませんが、インターネット環境にいたっては必要と考える人と不必要と考える人に分かれると思います。
しかし、個人的にはなるべくお金をかけずに生活するためにインターネット環境は必須だと考えています。
インターネットが繋がっているパソコンさえあれば、新聞が無くてもニュースがわかりますし、わからないことを調べることもできます。
さらにテレビを用意しなくても映画やテレビ番組が見られる、ゲームができるなどの娯楽も楽しめますし、やり方によっては収入を得ることもできます。
生活インフラについては自作小屋で暮らすBライフを考えた時に小屋暮らしの理想と現実でも言及しましたが、あまりがんばらずにある程度、快適な生活を送るためにはこの4つの生活インフラは絶対に必要だと考えています。
ちなみに僕の移住の最終目的は『人生最後に見る景色は海』で『人生を終えたら海に散骨』ですし、寒いのが苦手で雪が嫌いなので、温暖な気候の沖縄、九州、四国方面もしくは伊豆七島などの離島が移住先の候補になっています。
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移住先の仕事探し
移住する地域が絞られてきたら、次は移住先での仕事探しです。
有り余るお金があって移住するのであれば、仕事などは探さなくていいと思いますが、貯金も資産もない僕は移住後にも仕事をして生活費を稼がなければいけません。
今までの生活とは180度変わるわけですから、仕事も1から考えなければいけませんが、基本的には田舎に仕事はありません。
仕事が無いということを踏まえた上で田舎でできる仕事にはどんなものがあるかを考えてみますと次の3種類に絞られることがわかりました。
移住支援を利用する
自治体の移住支援を利用することで、農業などの仕事を確保できる場合があります。
そもそも移住支援のほとんどは村おこしや過疎対策として稼働していますので、基本的には、小さな子供がいる若い夫婦が対象で、50代以降の中高年ができる仕事自体は見つからない可能性が高いと思います。
それでも万が一、仕事が見つかればラッキーですし、ありがたくその仕事をさせていただくという選択肢もあるでしょう。
ただし、移住支援を利用するということは、さまざまな条件が付けられますので、自由な田舎暮らしにはならないと考えていた方がいいかもしれません。
ちなみに僕は仕事に限らず、移住支援を利用するつもりはまったくありません。
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起業・開業をする
移住前に培ったスキルを活かして起業や開業をすることも考えられます。
飲食店やその地域の特産品の販売、ハンドメイドのお店などがありますし、ネットショップを立ち上げて、インターネット販売を主体にすれば店舗を構える必要もありません。
高齢者が多い地域などであれば、車を使った移動販売や買い物代行などその地域に無いサービスなどであれば、ある程度は需要は見込める可能性もあります。
ただし、そのためには人口に対しての見込み客数や需要と供給のバランスなど綿密な調査が必要になりますし、その地域に溶け込んで認められるような努力やある程度の資金やスキルも必要になるでしょう。
インターネットビジネス
仕事というのはその場所でしかできないものというのは過去の話です。
インターネットが普及してくれたおかげで、現在ではWEB、インターネット関連の仕事、いわゆるインターネットビジネスをすることで場所に捉われずに収入を得ることも可能です。
アフィリエイトやネット転売、電子書籍販売など仕入れ不要のビジネス、ネットショップを立ち上げて自分で作ったものをネット販売することも可能です。
実は僕が本気で田舎暮らしがしたいと考え始めたきっかけはインターネットを利用して収入が得られるということを知ったからでした。
それまでは田舎暮らしがしたくても、移住先での仕事がなければ生活できないと考えていましたが、インターネットで収入が得られるという事実を知ったおかげで、その場所にいなくても収入が得られるなら住むところはどこでもいいんだということに気付いたのです。
したがって僕が移住する先での仕事はインターネットビジネス関連と決めていて、その準備を進めています。
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移住先での住居探し
移住する地域が絞られて、仕事の目途が付いたらようやく住居探しをすることになりますが、移住先での住居の種類としては次の6種類があります。
- 新築住宅
- 中古住宅
- 賃貸住宅
- 自作小屋
- トレーラーハウス
- タイニーハウス(モバイルハウス)
ここではそれぞれの住居のメリット、デメリットを探り、低予算移住に最適な住居の探し方を考えてみます。
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新築住宅のメリット・デメリット
新築住宅とは、自ら設計した家を新しく建てるか建築会社などが設計して販売している建売住宅などを言います。
新築住宅のメリットには次のようなものがあります。
- 新しくて綺麗な家に住める
- 自分好みの家が建てられる
- 制約がなく自由に暮らせる
など…
新築住宅のデメリットには次のようなものがあります。
- 高額な建築費用が必要になる
- 固定資産税がかかる
- すぐに引越しができない
など…
新築住宅に住むためには土地、建物が必要になり、予算は1000万円前後から数千万円単位です。
中古住宅のメリット・デメリット
中古住宅とは、元々人が住んでいた家がなんらかの事情で売りに出されているを指します。
中古と一言で言っても、築数年の新しい家から数十年、百年といった古民家までさまざまな家があります。
中古住宅のメリットには次のようなものがあります。
- 物件によっては安く買える
- 実物が見られる
- 自分好みにリフォームできる
など…
中古住宅のデメリットには次のようなものがあります。
- リフォームが高額になることも
- 安かろう悪かろうもある
- ローン審査が厳しい
など…
中古住宅に住むための予算は数十万円から数百万円です。
賃貸住宅のメリット・デメリット
賃貸住宅とは、大家さんに家賃を払う住居全般を指し、アパートやマンションの他、住む人がいなくなった一軒家などもあります。
賃貸住宅のメリットには次のようなものがあります。
- 初期費用が抑えられる
- 田舎ならでは低家賃
- すぐに引越しができる
など…
賃貸住宅のデメリットには次のようなものがあります。
- 大家さんとの付き合い
- 勝手に改装できない
- 強制退去もある
など…
中古住宅に住むための予算は数万円から数十万円です。
自作小屋のメリット・デメリット
自作小屋とは、文字通り、自分で組み立てる小屋のことを指します。
廃材などを使って格安で作る小屋や自作ログハウスのキットなどもあります。
自作小屋のメリットには次のようなものがあります。
- 建築費用が安い
- 人付き合いをしなくてもいい
- 制約がなく自由に暮らせる
など…
自作小屋のデメリットには次のようなものがあります。
- 土地が必要
- 建築素人には難しい
- 生活インフラが無いことも
など…
自作小屋に住むための予算は数十万円ほどです。
トレーラーハウスのメリット・デメリット
トレーラーハウスとは、建物の下にタイヤが付いていて、移動できる家のことを指します。
牽引するタイプのキャンピングカーに住むというイメージです。
トレーラーハウスのメリットには次のようなものがあります。
- 土地が必要
- 固定資産税が不要
- 移動も可能
など…
トレーラーハウスのデメリットには次のようなものがあります。
- 設置費用がかかる
- 道が狭いと通れない
- 平屋のみなので狭い
など…
トレーラーハウスに住むための予算は数十万円から数百万円です。
タイニーハウス(モバイルハウス)のメリット・デメリット
タイニーハウスとは、1人~2人が暮らせる小さな家という意味で、キッチン、シャワー、トイレなどの設備がある小屋のようなイメージです。
デザインもログハウス風から近代的な外観などさまざまなものがあります。
トレーラーハウスと同じようにタイヤが付いているけどタイニーハウスと呼ぶ場合もあり、もちろん移動も可能です。
また、モバイルハウスとも呼ばれています。
タイニーハウスのメリットには次のようなものがあります。
- 家としては購入費用が安い
- 光熱費が安く済む
- 家族の距離が狭まる
など…
タイニーハウスのデメリットには次のようなものがあります。
- 土地が必要
- プライベートスペースが無い
- 移動には業者が必要なことも
など…
タイニーハウスに住むための予算は数十万円から数百万円です。
住居に関しては最もお金がかかる項目ですので、憧れや理想はあってもご自身の予算との兼ね合いを探りながら、妥協点を見つけて決めることになります。
ちなみに僕はとにかく低予算での移住を第一目標としていますので、もっとも初期費用が安く、万が一、移住に失敗してもすぐに引っ越せる賃貸住宅が第一候補となっています。
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