うつ病の嫁と共に田舎暮らしを考え始めたきっかけ

田舎暮らしという言葉から多くの方がイメージするのは、綺麗な空気と豊かな緑、澄み渡った青空と波のせせらぎといった大自然の心洗われる景色の中で、あくせくした都会生活では味わえないゆったりとした時間を味わいながらのんびり暮らすということだと思います。

 

もちろん僕もそういったイメージを抱いているからこそ移住をしたいと思っているわけです。

綺麗な景色

そういった環境というのは、健常者だけでなく、うつ病などの精神疾患を抱える人にとっても良さそうですよね。

 

しかし、うつ病と田舎暮らしの関係は…

  • どこに移住するかではなく、移住先の生活が自分に合っているか?
  • 田舎に移住したとしても、いかにストレスを溜めない生活を送れるか?

だと考えています。

 

僕にとって田舎に移住してスローライフを送るというのは、子供のころからの夢でもあったのですが、それはとてもぼんやりとしたもので心のどこかでは移住なんて現実的には難しいだろうと感じていました。

 

それを本気で実現したいと思い始めたきっかけは母の死によって引き起こされた嫁のうつ病発症でした。

 

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母の死と嫁のうつ病

僕が田舎暮らしを本気で考え始めたきっかけとなる母の死と嫁のうつ病についてを話しておきます。

 

母1人子1人で生きてきた僕にとって、母だけは唯一の肉親でしたので、年老いた母の面倒を見るのは僕しかいないと思っていました。

 

ところが母が67歳の時、ステージ4のガンということが判明しました。僕が38歳の時でした。

 

1年半の闘病生活の末、69歳で母はこの世を去りました。僕が40歳の時でした。

母の介護

その時は子供も小さかったので、僕自身は移住などということは思い浮かびもしませんでしたが、母の看病を献身的にしていた嫁が母が亡くなったことからそれまで張りつめていた糸がぷっつりと切れたようになってしまい「どこか知らない街に行きたい」などと言うようになりました。

 

嫁にとっては義母ですが、本当の親子のように仲が良かった嫁姑でしたから、母が亡くなってしまったことによる喪失感と母の看病をするという使命がなくなってしまったことから、何もやる気が起きなくなってしまったんです。

 

その後もめまい、寝付けない、寝付けても夜中に目が覚めてしまう、自分の存在に意味が無いなどそれまでの人生では感じたことのないおかしな感覚が続いていたらしいのです。

 

それでも愚痴がこぼせない嫁は『自分のがんばりが足りないからだ』と自分に言い聞かせてがんばっていました。

 

そんなひずみのある生活を4年ほど続けていたのですが、あまりにもよくならないので自ら精神神経科に足を運び、診察してもらったところ、重度のうつ病と診断されました。

 

その後、治療の為の入院生活が始まりました。

 

当時、うつ病なんてまったく知らなかった僕は『ただの甘えでは?』とか『ぜいたく病では?』などと感じていました。

 

しかし、母を献身的に介護してくれた嫁が病気になってしまったのは、もしかして僕に責任があるのではなかろうか?と思い始めたことから、うつ病に関して猛勉強しました。

 

その結果、家族はうつ病の人の気持ちをわかろうとするのではなく、ありのままの姿を受け入れて支えてあげることが大切だということに気付いたのです。

 

その後の投薬治療で症状が軽くなったということで約1ヶ月半後に退院できたのですが、この時にこれからの生活についての嫁との話し合いで『沖縄にでも移住してストレスをためないようなスローライフを送ろう』という共通の夢を語り、本気で移住を考え始めたのです。

 

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進まない移住計画

それからの生活は、夫婦としては子供を無事成長させること、夫としては嫁にすべて任せきりにしないことなどをベースにしながら沖縄移住の夢を叶えるために移住に関しての研究を始めました。

 

その研究の結果、わかったことが『田舎暮らし前の決定項目』で提唱していることでした。

 

その中で最も重要だと考えていることが『移住後の収入確保』でしたので、そのための準備としてネットビジネスを勉強し、アフィリエイトに真剣に取り組み始めました。

アフィリエイト

当時の計画では、子供が高校入学するタイミングで沖縄移住をしたいと考えていたので、それまでにはアフィリエイトからの収入だけで生活できるようになりたいと考えていました。

 

必死で手を動かした結果、アフィリエイトでの収入は徐々に伸びていき、アフィリエイト開始から2年後には月収25万円ほどまでになり、これが安定すれば沖縄に移住できると思っていました。

 

ところが発展途上のネットビジネス業界ではやり方の変化が激しく、それまで正しいやり方と言われていたことが、ある日を境に間違ったやり方に変わってしまうことがあり、僕の収入も徐々に減少していきました。

 

その時はさすがに落ち込みましたが、それでも沖縄移住の夢があきらめきれなかった僕はそれまでやっていたアフィリエイトから手を引き、安定して稼げるネットビジネスを模索し、グーグルアドセンスを始めました。

 

それから徐々にアドセンス報酬も伸びていき、どうにか月収5~6万円ほどが数ヶ月間、安定してくるようになりました。

 

しかし、再び大きな変化があり、その影響をもろに食らってしまい、月収は1万円前後まで激減してしまったのです。

 

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嫁のうつ病再発

そんな中、嫁のうつ病は投薬を続けることで症状を抑えていたのですが、前回の入院から8年後に突然倒れ、救急車で精神病院に運ばれてしまいました。

うつ病再発

その原因は嫁の父親のがん手術とパート先での重圧など、過度のストレスが積み重なったことからだということは明らかでした。

 

結局、3ヶ月の入院生活後に退院となったのですが、病名はうつ病の他、対人恐怖症、適応障害、解離性障害と完全なる精神障害者になってしまったのです。

 

嫁の精神疾患の原因は僕を支えるために無理をして、心にひずみが生じてしまい、過度のストレスを受けてしまったことだと思っています。

 

僕の移住計画は三歩進んで二歩下がるといった感じで遅々として進みませんが、嫁の為にも1日も早くのんびり暮らせる田舎への移住を実現してなるべくストレスの少ない生活がしたいと思っています。

 

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田舎暮らしはうつ病にいい?

よく田舎暮らしはうつ病にいいという噂を耳にしますが、それはストレスが少なく自分に合った生活ができるかどうかだと思っています。

田舎暮らしとうつ病

ストレスの少ない生活とは?と考えた時、嫁の場合、最もストレスを受けるのが人間関係だと感じています。

 

嫁は人徳なのか?初対面でもすぐに打ち解けてしまえますし、人から好かれることも多く、姉御肌のこともあり、真剣な相談などもよく持ち掛けられます。

 

本人は相談されると全力で解決に向けてまっしぐらになってしまうのですが、俯瞰してみるとそれがストレスの原因だということは明らかです。

 

精神疾患の原因は人それぞれだと思いますが、過度なストレスを受け続けることで発症してしまうということも少なくないようです。

 

それでは本当に田舎ではストレスが少ないのでしょうか?

 

実際に田舎とストレスの関係を調べてみますと、ドイツのハイデルブルグ大学のメンタルヘルス中央研究所の研究では都会暮らしのストレスに弱くなり、そのストレスがうつ病などの精神疾患に影響を与えるということがわかり、その論文は2011年6月23日付で世界的に有名なイギリスの科学雑誌『Nature(ネイチャー)』にも発表されました。

都市生活と都市育成は人間の神経社会的ストレス処理に影響する

 

論文を解説してくれているwired.jp(ワイアード)


この研究結果を参考にする限り、都会よりも田舎の方がストレスが少ない、あるいはストレスに強くなるということがわかります。

 

さらにその結果を実証している人の意見を知りたくて、うつ病などの精神疾患を抱えた状態で田舎に移住した方のブログなどを探しましたが、思ったほど見つかりませんでした。

 

それでもいくつかはありましたので拝見してみたところ、うつ症状が軽くなったと感じている方もいらっしゃいますし、逆にうつ病を治すために田舎に移住したけど、田舎暮らしにストレスを感じてしまい悪化してしまったという場合もあるようでした。

 

このことから『うつ病の療養=田舎暮らし』とはならないことになります。

 

人それぞれ顔が違うようにうつ病などの精神疾患は個人個人によって原因も症状も感じ方も違います。

 

嫁の場合の考えらえれるストレスの大きな要因は人付き合いですから、なるべく知っている人が少ない地域に移住することでストレスは減らせるのではないかと考えています。

 

もちろん田舎には田舎ならでは人付き合いが深すぎるというデメリットはありますが、元々が夫婦揃って中途半端な田舎育ちですから、さらにド田舎に行ったとしてもそれ自体はストレスにはならないでしょう。

 

それらを踏まえた上でうつ病などの精神疾患を抱えている方の田舎暮らしの注意点をまとめすと…

  • どこに移住するかではなく、移住先の生活が自分に合っているか?
  • 田舎に移住したとしても、いかにストレスを溜めない生活を送れるか?

ということになると確信しています。

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